スケベ女が乱舞する
この札幌の街は、ぼくたちのでっかいソープランド。
さあ、ゲームの始まりだ。
すすきのをダンスしよう。
前のめりで札幌に到着しただけあって最初だけはそんなテンションで声かけをするのだけど(二郎もニンニク入れなかったし)、どうもいまいち道産子ガールの反応が悪い。
僕のモチベーションってとうの昔に使い切っちゃった感があるんですよね。
そんなこんなで日が暮れて翌日、佐藤さんやブラザーたちと合流する。
するとみんな声をそろえて、札幌の女の子すごく反応いいですよ。
えっ、本当ですか?
私、めっちゃ無視されるんですけどw
そんな話を聞いてたら僕もテンションが上がってきた。
すると、あっ、本当だ。
すごく反応がいい。
反応が悪かったのはどうやら僕の方だったみたい。
そして、みんな札幌到着して早々にセックスしている。
これは僕もみすみす指をくわえて見ているわけにはいられないと思って、観光で来ていた台湾人をカラオケに連れ出す。
キスすると向うから積極的に舌入れてくるくせに、それ以上となるとさせてくれない。
『ユーアーソービューティフォー!アイウォントゥーメイクラブウィズユー!ロマンティック!』
僕がロマンティックって言う度に爆笑される。
言葉が通じないのでこれ以上粘っても無理だなと感じて放流。
はい、気を取り直して次行こう。
お次はニッカおじさん下で見かけたハーフのニュークラ嬢。
(札幌ではニュークラが本州のキャバクラで、札幌のキャバクラが本州のおっぱいパブ。名前が違うだけ。)
ニュークラ嬢をマックに連れ出すには連れ出したけど、終始雑な塩対応をされる。
とりあえずライン交換して解散。
そんな感じでセックスできずに2日が過ぎ、その後もみんなで信玄にラーメン食べに行ったり、観光したりして札幌合宿が終わってしまった。
みんなが帰った後のある日の夜のすすきので懲りずにナンパをしていると、あの塩対応のニュークラ嬢からラインが。
同伴しよーとか営業の連絡か、僕も舐められたもんだな。
はい、損切り。
もう連絡しなくていいよ。
それから少しの間ラインを見ないでいたら、僕のあずかり知らぬところでセックスが確定してしまっている。
こんなこともあるんですねと股間を膨らませる。
旅は確実に男を大きくする(特に下半身)。
ニュークラ嬢が来るまでまだ時間あるなと思って、声かけを継続してたらすぐに別のニュークラ嬢をカラオケに連れ出してしまった。
こっちのニュークラ嬢は北の大地が育んだ、たわわに実る豊穣のおっぱいの持ち主だ。
スリムなのにおっぱいだけ大きい。
私『おっぱい触らせて!』
美巨乳『いいよー!』
モミモミ。
北の大地の魅力がいっぱいつまった贅沢なおっぱいに感動する。
この流れは弾丸2即を狙うしかないよね?
私『ねぇ、イチャイチャしよ!』
美巨乳『えー、それはヤダー!』
弾丸2即の夢はいとも簡単に崩れ去る。
出会って15分でおっぱい揉んでるから信頼関係もへったくれもない。
ウェイをやってるだけなので、1個でもグダが発生したらそこでゲームオーバーだ。
ここからセックスできるまで関係を構築するとなるとまあまあ時間がかかる。
弾丸2即はまだ僕には早いみたいだ。
そうこうしてる内に、セックス確定してる方のニュークラ嬢から着いたーと連絡が入る。
(こういう時だけ早くね?)
僕はどちらか一方を選ばなければいけない。
目の前の美巨乳と夢を追い続けるか、確定したセックスをとるか?
しかし嬉しい二択。
そこで僕が出した結論は…?
『ごめん。急に先輩から呼び出されて行かなきゃいけなくなっちゃった。』
名残惜しいが美巨乳に別れを告げ、小走りでニュークラ嬢のもとへ向かい、ニュークラ嬢を回収しホテルにイン。
しかし侮る事なかれ。
ホテルに入ったにも関わらずキスが下手という理由でセックスできなかった前例もある。
同じ轍を踏む訳にはいかない。
丁寧に丁寧にそーっと優しく…
これがキスの教科書で学んだ僕のキスだ!ぶちゅーっ!
あんっ…
唇を重ねただけで吐息が漏れる。
ありがとう。
ドキドキできたよ。